今日という日は、もったいない
レンズの加減か、はるデカイ!
取引先が展示会をするので足を運んで欲しいと連絡があった。
いつもの展示会のつもりで、浜松町の会場まで。
会場のフロアーまでエレベーターで上がろうと乗り込んだら、
先日6年越しの仕事が突然終了したばかりの編集社の担当者とばったり遭遇。
お互い気まずい空気で、苦笑い。
どうもどうも、長いことお世話になりましたと言って、そそくさと別れる。
今回は、テレビアニメと玩具メーカーとアイドルグループ等の
いわゆるクロスメディアのコンテンツだったらしく、どうやら同じ穴の狢だった。
(よく事情を知らずに、末端の仕事をこなしていることが多い)
広い会場には取引関係社、プレス関係者と驚く人盛り。
アニメと連動したのゲーム機から玩具にキャラクターグッズ
おしゃれコンテンツである洋服のブースもあって、遠目に、
世界の片隅のPC上で私がこっそり作るプリントデザインのあれこれが
Tシャツになってディスプレイされているのが見えた。
人々の頭越しに見えたステージ上では、アイドルの卵のような少女たちが
その洋服を着てポーズをとっている。
自分にはまるでフィールド外のコンテンツばかり。
解らない故に、こだわりは無い。
匿名性の高い気分で、世の中の共通意識である記号やアイコンを自由に使う。
不思議。 いつもそうだ。
自分のこだわりを手放すほどに、その仕事は社会とリンクして広がって行く。
街中で、商業施設で、メディア上で、自分の生きた痕跡のコピーのごとく遭遇する。
商業デザイナーとしては喜ばしいことだが
でも同時にどこか実感に乏しく、自分とは切り離されているようにも感じている。
(こうした感覚は、特別なもんではないし、ありきたりのセンチメンタルでもあるのかも。)
方や、私は、私はと、自分をつきつめようとしていることは、
自分の殻から飛び出すことも無く、ぐつぐつと煮詰まるばかり。 でもあきらめない。
コゲつかないように火加減を気をつけて、きっといつかいいスープを召上がれ。
ぶつぶつ言ってたら、念願のベビー服の原稿依頼!
うれしい・・・子供服の王道、
ふわふわの産毛をまとったミルクくさい無垢な赤ちゃんが身にまとう。
私の中のベビー心が、声を上げて喜んでくれそう。
by n_home
| 2012-02-01 14:03
| ひとりごと